東日本大震災復興10年を考えるシンポジウム
暮らしと文化の創造的伝承
——5地区の実践レポート——
2021年3月20日(土) 15:30-18:00
オンライン開催(参加費無料・要事前申込み)
主催:早稲田大学社会科学総合学術院
早稲田大学先端社会科学研究所
開催趣旨
東日本大震災から10年を経て、目に見えるハードな復興はほぼ完了したと言われている。しかし、市民の暮らしや産業、文化やコミュニティなどソフトな日常生活の再生、そしてこころの復興は、かなり遅れている。
このような中で、若者を中心に草の根型まちづくりの地道な取り組みも実践されている。そこで本シンポジウムでは、被災した岩手県、宮城県、福島県における示唆に富む5地区の事例を紹介し、当初めざした創造的復興がこの10年で実現したのかを検証し、次の10年を展望する。
早稲田大学社会科学総合学術院 教授
卯月盛夫
ゲスト登壇者 (敬称略・登壇順)
加藤 拓馬 KATO Takuma
一般社団法人まるオフィス 代表理事
漁師体験からプロジェクト型学習まで中高生のアクションを応援する「じもとまるまるゼミ」を宮城県気仙沼市で主宰。学生時代に中国やエジプトのハンセン病回復村を回り、2011年東日本大震災を機に新卒無職で気仙沼に飛び込む。漁師まちの半島で移住者を増やしながらまちづくりに取り組んだ後、課題だらけの日本のローカルは探究型の学びに最適だと確信、教育事業に至る。一般社団法人まるオフィス 代表理事。89年生 兵庫県出身。早稲田大学卒。
戸塚 絵梨子 TOTSUKA Eriko
株式会社パソナ東北創生 代表取締役社長
早稲田大学教育学部卒業後、新卒で2009年株式会社パソナに入社。都内企業に向けた人材サービスの営業に従事。2011年の東日本大震災発生から被災地でのボランティア活動に取り組む。2012年に休職し、NPO法人Etic.右腕派遣プログラムにより釜石市の一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校に入職。2013年にパソナに復職後、継続した地域との関わり方を模索するなかで社内起業制度を活用し、2015年にパソナ東北創生を岩手県釜石市に設立。都市と地域の関係性を見つめなおし、新たな生き方・働き方を創出することを目指して活動中。釜石と東京との2拠点生活6年目。
三國 陸真 MIKUNI Rikuma
早稲田大学社会科学部 4年
1998年大阪府生まれ。サレジオ学院高等学校卒業後、2017年に早稲田大学社会科学部に入学し、2年次から卯月ゼミに所属、3年次から卯月ゼミ閖上班に所属。卯月ゼミ閖上班はこれまで6年間、閖上公民館建設における市民参加や公民館の中高生ルームに関するこどもWSの実践、なとり子どもファンドの企画運営支援、閖上小中学校における総合学習時間の授業支援、閖上学副読本の企画編集等を行なってきた。
⚫︎事例紹介 - なとりこどもファンド (作成:卯月ゼミ閖上班)
⚫︎なとりこどもファンド通信(作成:名取市企画部市民協働課市民協働推進係)
李 洸昊 Kwangho LEE
早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 助教
早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科・助教。博士(国際関係学)。研究テーマは、ソーシャル・イノベーション、トランジション・マネジメント、環境政策、国際環境協力、廃棄物管理。東日本大震災以降、福島浜通り地域を研究対象としている「早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター」の一員として、福島復興に関する研究に取り組んでいる。
市川 裕理栄 ICHIKAWA Yurie
早稲田大学大学院政治学研究科公共経営専攻 修士1年
早稲田大学政治経済学部卒業後、同学政治学研究科公共経営専攻に入学し、現在は修士1年。学部生時代から、地域創生や地域づくりに興味があり、地域社会への貢献の在り方を模索中。以前から関わりがあった岩手県田野畑村にある、一般社団法人 燈で、2020年からインターンを開始し、村民との関わり方、地域の課題への向き合い方を学ぶ。修士論文はNPOの資金調達に着目し、公共の担い手の一員が社会で活躍するための制度を研究。
⚫︎田野畑村総合計画―後期基本計画(平成28年度~平成32年度)
プログラム
司会
許 海妍 (早稲田大学社会科学総合学術院 助手)
清水 健太 ( 〃 )
15:30
開会挨拶
赤尾健一 (早稲田大学先端社会科学研究所副所長)
趣旨説明
卯月盛夫 (早稲田大学社会科学総合学術院 教授)
15:35
第一部:ゲスト登壇者による事例報告
加藤 拓馬 (一般社団法人まるオフィス 代表理事)
特別ゲスト:
藤田 亜美・小松 美穂
(宮城県気仙沼高校)
戸塚 絵梨子 (株式会社パソナ東北創生 代表取締役社長)
三國 陸真 (早稲田大学社会科学部 4年)
特別ゲスト:
植木 菜月・佐々木 侑海
(2019,2020なとりこどもファンド審査員)
鴇崎 宏河
(宮城県仙台三桜高校2年)
李 洸昊 (早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 助教)
山田 あさか・吉田 春音
(福島県立ふたば未来学園高校2年 未来創造探究・メディアコミュニケーションゼミ)
特別ゲスト:
市川 裕理栄 (早稲田大学大学院政治学研究科公共経営専攻 修士1年)
特別ゲスト:
高浜 大介
(一般社団法人 燈 代表理事)
— Coffee Break —
17:20
第二部:ディスカッション
17:55
閉会挨拶
早田 宰 (早稲田大学社会科学総合学術院長)
グラレコ / UDトーク
グラフィックレコーディングは、その場の話を、絵と文字でリアルタイムに可視化してゆく手法です。登壇者・参加者の立場を越えて、みなさまの対話がこの先も育まれるよう、本シンポジウムで語られるこの10年を描きます。
■グラレコ担当:沼野 友紀(沼野組) https://www.wantedly.com/id/yuki_numano
フリーランスのコミュニケーションデザイナー。企業は人の課題や価値を可視化し、コミュニケーションやカルチャーを育みやすい環境づくりをサポートしています。
UDトークは、コミュニケーションの「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するためのアプリです。本シンポジウムではUDトークを活用してリアルタイム字幕の作成・表示を行います。
■参考:UDトークWebページ https://udtalk.jp/
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アドレス:symposium.0320*gmail.com (*を@に変換してください)